作品の「質」を高めるために考えたい3つの要素

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みなさんは作品をどのように作り上げていますか?

ぼくは、感覚的に作り上げていくこともありますが、ほとんどはアイディアを練りに練って計画的に描いていきます。

そこで今回はぼくが作品を描く上で何を大切にしながら作品を考案しているのかをご紹介します。

あくまでも僕なりの基準ではありますが、これらを意識して制作するだけでも作品の質はかなり向上すると思います。

少しでも、みなさんの制作の参考になれば嬉しいです🎨

目次

◻️作品を構成する3要素

ぼくが質の高い作品を目指すうえで大切にしていることは大きく3つ❗️

素材 × 技術 × コンセプト

この3つの練度を、それぞれ高めていくことでクオリティの高い作品が出来あがると考えています。

順番に解説していきます。

要素① 素材

これは簡単に言うと

何にどんな素材で絵を描くか

ということです。

描きたいイメージにあった画材を選択して絵を描くことができれば、その作品のポテンシャルをより引き出すことができます!

そのためには、様々な素材を試して、質感や色合い、乾燥後の質感の変化などを自分のデータベースに取り込んでおく必要があります。

ベテランの画家さんなどは完成のイメージをした時に、どの絵の具を混ぜればその色合いや質感になるということがなんとなく経験値でわかる人が多いのではないかと思います。

経験を積めば積むほど、知識の引き出しは多くなっていって、頭のイメージにあった素材を選ぶことができるようになります🎨

要素② 技術

技術は、言葉のまんま

テクニックです。


思い描いたイメージをいかに紙やキャンバス、タブレット上で再現できるかです。

それは、デッサン力かもしれないし、配色センスや画面の構成力かもしれません。

イメージを再現する力だと思ってください。

技術が高まると、作品をみてくれる人に

「どうやって描いているんだろう?」

と思ってもらえます。

これは大きな武器になります。


「自分にはどうやっても再現できない」と感じされるような、自分だけの技法。

これを1つ持っているだけでその作家に唯一無二の価値を見出してくれる人がいるかもしれません。

要素③ コンセプト

絵画の3つの大切な要素のうちで、僕が一番大切にしているのが

コンセプトです

コンセプトを簡単に説明すると

「その作品で何が伝えたいの?」

ということです。


制作している人の多くは誰かに何かを伝えたくて描いています。

一生懸命考えて描いた作品ですから、そこにかけた思いとか考えが、観てくださる方に伝わって欲しいじゃないですか!

だからこそ絵を描くことで、観てくれる人に何を届けたいのか?どんな気持ちになって欲しいのかを作り手は明確にする必要があります。

僕は作品を考案する時に

□この作品で伝えたいことは何か
□それがちゃんと伝わる仕掛けがあるか

を必ず考えるようにしています。
(即興性のあるドローイングなどは別です。)

すると意外と独りよがりで主張が見えない作品になっていたりすることがあります。

自分勝手な作品になっていると、伝えたいものも伝わりません。

繰り返しになりますが

「その作品で伝えたいこと」

これを明確にイメージできる。
できれば言語化できるようになることが大切です。


以上ざっくりと僕が大切にしている作品の3要素について解説しました。

大切なのは3つの練度です💎
僕が作品を考案するときにはこの3つが高いレベルでバランスが取れるようにイメージを探るようにしています。

◻️自分の弱みと強みを探ってみよう

今回は、僕が大切にしている作品の構成要素3つについて解説しました。


ぜひ皆さんも、自分自身を自己分析していただいて、自分の強みはどれで、何が足りていないのかを見つけてみてください。

そして、足りないところがわかったらぜひ、そこを鍛えてみてください❗️

長所を伸ばしまくるのでもいいと思います✨

自分の欠点を分かった上で練習を重ねれば、闇雲に手を動かすよりも格段に成長できるはずです!長所を伸ばしまくれば、短所は見えにくくなるかもしれません。

戦略はいろいろです。


自分のイメージ通りに絵を描けるようになるのって楽しいです。


ぜひ、みんなで素敵な作品をつくっていきましょう❗️

画家
TAKUYA YONEZAWA

X https://twitter.com/takuyanokaiga
Instagram https://www.instagram.com/takuyanokaiga/?hl=ja
note https://note.com/takuyanokaiga


学びを深める📕

芸術闘争論

現代アーティストの村上隆さんが書かれた良書。美術作品がどのように構成されているのかを、具体例を挙げながらとても丁寧に解説してくださっています。表面的にすごくポップな作品を描かれる村上さんですが、その作品の中にはこんなに沢山の意味のレイヤーが隠れていたのか、、それが作品の「厚み(圧力)」につながっているんだなぁ、と納得しました。そして村上さんの作品が好きになりました。作品づくりにおいて個人的にすごく影響を受けた1冊です。

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