ちょっと悩みがあるのよ
どうした?
アクリル絵具で絵を描いてるんだけど
絵具が透けて、下描きが残っちゃうんだよね
ああ、あるよね。
本当は消したいんだ?
そうそう。
うまいこと消せる?
消せる消せる。
この方法試してみて〜
下描きを残さずに描く方法
アクリル画やドローイングを制作する際、大抵の場合は下描きをすると思います。多分、鉛筆を使うか、直接筆で描くかのどちらがだと思うのですが、そんな下描きの線って、結構残りがち。
なんなら、完成しても残ってることってありますよね。
それはそれで、作品のよさになればいいのですが、今回は作者が消したいのになかなか消えてくれない場合のお話。
この「下描き残っちゃう問題」は制作前にほんの一手間加えることで、ほぼ解決できます。
やり方をステップごとにご紹介しますので一緒に見ていきましょう!
ステップ 1: ラフを描く
まずはアイデアを紙に描き起こします。この段階では、構図やモチーフの配置を決めます。
ガッチリ決める方もいますし、ざっくり描いてキャンバス場で作り込む方もいます。
これは、それぞれ。まずは、この方向で行こう。というのが決まればOKです。
ちなみに僕は、この段階で8割型作り込んで、下描きはほぼ転写になることが多いです。
ステップ 2: 下描きを描く
次に、ラフをもとにキャンバスに下描きを行います。鉛筆や色鉛筆、細い筆などを使うことが多いですね。ラフで作り込んだイメージを転写するなら問題ないですが、キャンバス上で絵を具体的にしていく場合は、この段階でしっかり作り込んだほうが、後々の完成度が高くなります。ゴールを明確にしたほうが、そこに辿り着きやすいからです。ここは、線をたくさん描いてもいいので、時間をかけましょう。濃くなってしまった下描きは、この後の工程でしっかり薄くできますので安心してください。
※下描きをあえて作り込まずに、絵具の色や形から想像して描く方法もあります。
そのほうが合っている方も、いるはずです。描き方の答えは、一つじゃないです🎨
ステップ 3: フィキサチーフを吹きかける
描き終えた下描きを固定するために、フィキサチーフを軽く吹きかけます。このプロセスにより、下描きが作業中に消えたり乱れたりするのを防ぐことができます。次の工程のための、かなりしっかり吹きつけましょう。
フィキサチーフを使用する際は、必ず換気の良い場所で行い、安全を確保しましょう!
ステップ 4: ジェッソを塗る(最重要)
ここで下描きの上から薄くジェッソを塗ります。これが下描きを薄くする秘訣。
解き具合は、かなり水っぽく、シャバシャバくらい。
(ジェッソ10に対して水4くらいでしょうか)
好みの薄さになるまで、何度か重ねます。僕は1〜2回くらい。
ジェッソを使うことで、鉛筆の線が目立たなくなり、しかも絵具の定着がいい下地が作れます!
ステップ 5: 制作開始!
これで準備完了。さぁ、描いていきましょう!
下描きがかなり薄くなっているので、絵具を塗ると、簡単に隠れてくれますよ!
おおお!消えた!
でしょ?
ありがとう!
これは、使える!
まとめ
いかがでしたか?今回は、下描きを残さずに描くための方法をご紹介しました。
- ラフを描く
- 下描きを描く
- フィキサチーフを吹きかける
- ジェッソを塗る
やり方はシンプルですが、これをすることで、下描きが残る心配は、ほとんどなくなります。
次の制作でぜひ試してみてください。
あなたの作品がさらに魅力的になりますように!
この記事を実践するのに必要な画材たち
ジェッソ
個人的に一番白く感じるのはU-35。
鉛筆
下描きなら2Hくらいがおすすめ。
フィキサチーフ
ぼくはいつもホルベイン!