【初心者向け】アクリル画と油絵の特徴と違いを簡単解説!
ねぇねぇ
どうした
油絵の具とアクリル絵具って
どう違うの?
だいぶ違うよ
素材が違うのはもちろん
得意なことも違う。
簡単に違いが知りたい。
任せろ
絵を描き始めようと思ったとき、アクリル画と油絵のどちらを選べばいいのか迷うことはありませんか?どちらも素晴らしい画材ですが、それぞれに特徴や使い方の違いがあります。この記事では、アクリル画と油絵の違いをなるべく端的に、わかりやすく解説します!自分の描きたい表現を想像しながら「どっちで描いたらいいかな?」と想像しながら読んでみてください!
1. アクリル画とは?初心者にも扱いやすい理由
アクリル絵具は、水で溶かして使うことができる画材です。速乾性があり、乾くと耐水性になる。揃える画材がシンプルで扱いやすいのが特徴です。
アクリル画の特徴
- 速乾性:絵具が数分から数時間で乾くので、短時間で複数の作業ができる。
- 色が鮮やか:乾いた後も色がくすみにくく、はっきりとした発色が楽しめます。
- 使い方の自由度:水で薄めれば透明感が出せ、濃く使えば油絵のような厚塗りも可能。
- 後片付けが簡単:水で道具を洗えるので、特別な溶剤が必要ありません。
メリット
- すぐ乾くので、効率よく作業をすすめられる
- 水で描けるので、扱いが簡単
- 匂いが少なく、室内でも快適に作業できる。
デメリット
- 絵具が速く乾きすぎて、混色や修正が難しい場合がある。
- 乾くと少しだけ色が変化することがある。
- グラデーションが難しい
【画家の解説】
とにかく始めやすいのは圧倒的にアクリル画です。準備がシンプルで、水で描ける。そして匂いも少ないから、日常の生活でも絵を描けます。この手軽さが大きな魅力。そして、表現の幅も広い。グラデーションはちょっと苦手だけど、それをカバーできる色の鮮やかさと、表現技法の多彩さ。質感を変えられるメディウムが揃っています。どちらをお勧めするかと言われたら、アクリル画かなぁ。
参考記事▶︎アクリル絵具おすすめランキング10選
2. 油絵とは?深みのある色合いが魅力
油絵具は、色の粉に専用の油を混ぜて作られた絵具のことを指します。乾くのに時間がかかりますが、グラデーション表現が得意でや深みのある色合い、しっとりとしたツヤ感が特徴です。
油絵の特徴
- ゆっくり乾く:数日から数週間かけて乾くため、時間をかけてじっくり作業ができます。
- 色の深み:重ね塗りすることで、独特の奥行きと美しい色合いが生まれます。
- 修正がしやすい:乾きが遅いので、塗った部分を簡単に直せます。
- グラデーションが得意:とにかくグラデーションが作りやすいです。
メリット
- 色の混ざりが自然で美しい。
- 長期間かけて練り上げるような作品制作に向いている。
- 独特の高級感がある。
デメリット
- 匂いが強く、換気が必要。
- 道具の後片付けに専用の溶剤が必要。
- 乾燥時間が長すぎて扱いにくいことがある。
【画家の解説】
とにかく油絵のよさは、グラデーションの作りやすさだと言っても過言ではないです。世界はグラデーションで溢れています。どこをみても、光と影のグラデーションが必ず存在している。だから、写実絵画を描くなら油絵具の方が再現性は高いかもしれません。もちろん、アクリル画もテクニックでカバーできる部分はあるのですが、それでも、「グラデーション」においては油絵には敵いません。それ以外にも、色を何度も重ねて深みのある表情を作るのも得意です。
3. 初心者にはどちらがおすすめ?
はじめて絵具で絵を描く方には
アクリル画がおすすめです。
理由
- 簡単な作業と片付け:水で洗えるため、簡単・安心。
- 乾燥が早い:速乾性が高く、短時間で複数の作業ができる。
- 匂いが少ない:特別な換気設備が不要で気軽に始められる。
さらに、アクリル画は表現の幅広さも魅力です。(ここは、油絵具も同様です。)透明感を出したり、厚塗りしたりと、自分の好きな表現方法を模索できます。また、作品が完成した後に、黄変などが起こりにくいのも魅力です。
ただし、古典技法の活用や、重厚感のある色合いを追求したい方は、油絵の方が向いているかもしれません。
ちなみに
アクリル絵具の方が作業が早く進む、と思われがちですが、実際はそんなことはありません。アクリルは乾くのが早いけど、下の色が透けやすくてなん度も重ねる必要があります。絵具の濃度は油絵具の方が濃いため、色が一発で決まるのはむしろ油絵具の方だったりします。その結果、手数は少ないけど、進行速度は油絵の方が早い、なんてことがよくあります。
好みと作業環境に合わせて決めよう
いかがでしたか?自分の描きたいイメージを想像したとき、それを実現できそうな画材はどちらだったでしょうか。
最終的には、自分に合った画材を見つけるのが一番大切です。
アクリル画と油絵、それぞれの特徴を理解した上で、さらに自分の制作環境も考えて、適切な画材を選ぶのがいいと思います!
大切なのは、楽しむことです。
没頭できる画材・画題が何より大切。
皆さんにとって「ワクワクする」画材が見つかりますように!
それでは、素敵な制作ライフを!
画家
TAKUYA YONEZAWA
本日のおすすめ画材
アクリル絵具
最初に買うなら、これがおすすめ
コスパよし、品質よし!こちらもおすすめ
油絵具
これがあればすぐ描ける!セット