イメージ通りに作品を描きたい!これはきっと、多くの絵描きの願いだと思います。
「こんな色にしたいのに」
「こんな雰囲気を出したいのに」
理想の絵と、自分で描いた絵のギャップが必ず起こるのが、絵画制作です。
きっと、日々多くの絵描きさんが、思い通りの世界を表現したくて、試行錯誤していることと思います。(もちろん、ぼくも含めて)
今回は、「どうすれば、思い通りの作品を描けるようになるのか?」というテーマについて考えていきます。
絵が思い通りに描けない場合、どうすれば?

絵が思い通りに描けないと、イライラしたり、ストレスを感じたり、「このまま描けなかったらどうしよう」と焦りが出てしまうこともあると思います。
そんなとき、どのような考え方が大切なのでしょうか。
作品を『完成させる』経験の積み重ねが大切
まず前提として、これをやれば、絶対にイメージ通りにうまくいく!という魔法のような方法はありません。
絵画は制作を繰り返す中で、ゆっくり理想と現実とのギャップが埋まっていくように上達していきます。

成長=イメージを具現化する力が高まる
と考えていいと思います。
つまり、成長すればするほどイメージ通りに描けるようになるということ。
じゃあどうすればたくさん成長することができるのか?その、ぼくなりの回答がこの記事で伝えたいことです。
それは
「作品を完成させる」を積み重ねること
何を当たり前なことを!と感じた方もいると思います。しかし、この「完成させる」ということが意外と難しく、そして非常に大切なのです。
「描く」「制作する」「仕上げる」の違
ここで作品制作を「描く」「制作する」「仕上げる」の3つに分けてみようと思います。
描く=行為
制作する=「描く」を通じて目的を達成しようとする
仕上げる=完成の判断をする

「描く」というのは「行為」です。「制作」は、描くことで目的を達成しようとすること。
そして、「仕上げる」は、完成の判断をすること、という風に考えてみます。(あくまでもこの記事内での分け方です。)
この3つはどれも大切ですが、ぼくは自分を成長させるためには「仕上げる」ことが特に大切だと考えています。
ゴールする経験が「実力」になる

なんとなく、特に何も考えずに描き始めることって、意外と多いです。
あれ、楽しいですよね。ぼくも大好きです!
ただ、ここで大切なのは成長速度。
頭に思い描くイメージを明確にして、作品を制作して作品を仕上げた方が、圧倒的に自分を成長させてくれるのです。スライムとはぐれメタルくらい違います。
【イメージして、仕上げるまでの流れ】

①作品をイメージする
②描く
③思い通りにいかない
④試行錯誤する(ここが楽しくも苦しい!)
⑤なんとか仕上げる
⑥次に活かす
この③④⑤の過程を経て作品を生み出すことが、成長にはめっちゃ大事なんです。
ただ描くだけでは、目的のイメージに向かって試行錯誤をして、その結果出来上がったものを作品として認める、という行為が生まれにくいと思うのです。(あくまでも経験上ですが)
毎回設定したゴールに向かって制作を進め、完成させて、「なぜうまくいったのか」「なぜうまくいかなかったのか」を自分なりに反省する。
これを繰り返すことで、「自分が思い描いた通りの作品を描くことができる」という、大きな成長につながっていくのだと思います。
(コラム)目的なく描くのも楽しい

あ、でもね、目的なく描くことももちろん楽しいですし、大切なことですよ!
自由な気持ちで、色や線を描き、その表情を楽しむのは、すごく開放的だし、新しい作風を思いついたりと、素敵な要素がたくさんあります。
それに、気負わずに描いた方が魅力的なものが出来上がると言うのも、絵描きあるあるですよね。
逆に、目的を持って「描くぞ!」と頑張ることによって、絵が固くなってしまう、なんか窮屈な感じがしてしまうというのもよくあることだと思います。

個人的に「仕上げること」と「自由気ままに描くこと」はシーソーのような関係です。
仕上げよう!と思って作品を描くだけだと正直疲れちゃって自由に描きたくなるものなのです。
ぼく自身もそういう時が結構あって、そんな時は、別のキャンバスや紙に絵具を広げて自由に描くことが結構あります。
そう言う時は「あぁ楽しかった!」で終わらせてもOKという自分ルールを設けています。
このあたりのバランスの取り方は作家さんそれぞれなんだろうなと思います。(両方とも別の作風として作品にされる方もいらっしゃいます。それは一つの理想ですよね🧐)
「終わらせる勇気」をもとう

仕上げるのって勇気がいります。
作品を目の前にして「これで完成!」と決断をしなくてはならないからです。
これって結構難しい。
- 誰かに「これで完成でいいんじゃない?」と言われたから。
- 提出の締め切りが来たから。
そんな理由で作品が完成になることって、結構多いもの。
だけど、これは「完成」の判断を誰かに委ねてしまっていることになります。これは楽なんですけど、それだと自分なりの判断基準が育たない。
だから、完成の判断は誰かに任せず、ぜひ自分で決めてほしいです。
うまくいっても、うまくいかなくても、いいんです。
それも全て受け入れて、自分で「この作品はこれで完成。もう手は入れないよ。」と決めましょう。
そうすれば、必ず「次にもっといい作品を描くにはどうすればいいかな?」という思考が生まれます。
そして次の制作へ、また次へ、と繰り返していくことで、頭の中のイメージを具現化する力はどんどん高まっていくはずです。
おわりに

1枚の作品として仕上げる、という経験は、多ければ多い方がいいです。
ぜひ、描くという行為だけでなく、完成のイメージに向かって描き進めて「これで完成!」と作品を仕上げるところまでを1セットとして考えてみてください。
それだけで、1回の制作で得られる経験値は、数倍になるはずです。(個人差はあると思いますが、少なくとも、ぼくはそう感じます。)
少し抽象度が高めの話ではありましたが、作品を描く時の参考にしていただけたら嬉しいです🤲✨
たくさん描いて、たくさん仕上げて。思い通りに描けないと感じる時間さえも力に変えながら、自分の理想とする作品に、少しでも近づけますように。
応援しています!
それでは、素敵な制作ライフを!
画家 TAKUYA YONEZAWA
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