アイディアを思いつく方法と、それを作品にするために考えていること

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みなさん、作品のアイディアってどんな時に思いつきますか?

今日は、ぼくの作品が思いつくシチュエーションと、思いついた作品をどうやって精査&作品化していくか、について話したいと思います。

目次

降りてくるか、捻り出すか

僕がアイディアを考える時、多くの場合

降りてくる
捻り出す

の2パターンで始まります。

① 降りてくる

俗に言う、「降りてきた」パターンです。

映画とかで画家が「これだ!」とかいうアレですね。

自分の場合は散歩やお風呂といった日常の行動が、思いがけずアイデアをもたらすことがあります。

なんか、リラックスしている時に、ふと思い浮かぶことが多い気がします♨️

特にお風呂が多い気がする。

大切なのは、いつでもアイディアをキャッチできるような心の準備。

アイディアが思いついたら、近くにメモがあれば描き留めて、なければスマホで録音したり、とにかくイメージが消えないうちにエッセンスだけでも記録しておくようしています。

② 捻り出す

これが自分の中では一番多いです。

主にクロッキー帳にアイデアを描いて作品イメージを固めていきます。

ああでもない、こうでもない、と、いろんな角度から考えて、時には1年くらい寝かせてみたりして、作品になるイメージがはっきりするまで粘り強く考えます。

先に述べた、「降りてきた」アイディアも、まだ荒削りすぎるため、クロッキー上でイメージや作品コンセプトを固めてから描きます。

そのため、制作においてこの工程をスルーすることはまずありません。

自分の脳内で思い浮かんだものを、ふるいにかけて、残ったものを磨く感じです。

それで、ようやく作品の原石が出来上がります。

この工程が、ワクワクしてすごく好きなのです!

展覧会のアイディアとかも、クロッキー帳で練る。
これは大阪の個展を計画していた頃のページ。

意識しているポイントは?

自分が作品のアイディアを考えるときに、特に意識しているポイントが3つほどあります。

プロデューサーになってみる

一つ目はプロデューサー的な視点です。

自分がギャラリーのオーナー、または展覧会の企画者になったつもりで、作品を観てくれる方にどんな鑑賞体験をしてもらうかを考えます。

そして、目的の鑑賞体験をしてもらうために、どんな要素が必要かな?と考えて、必要な項目や表現手法を検討します。

オリジナルかどうか

ふたつめは、自分のアイデアがオリジナルであるかどうか

他人が既に実現していないかを確認することも大切です。

自分のイメージした作品が、他の方の作品と似ていたら、お互いにとってよくありません。下手をすると「パクり」と見なされてしまう場合もあるので、僕は制作の前に結構しっかり調べます。

形は似てるけど、コンセプトが違うから、オリジナルだ!と言うことはできますが、それでも見た目のインパクトは大きいので、事前にわかっている場合は制作しないことが多いです。

楽しめるか

そして、何よりも大切にしているのは、制作活動を楽しむことができるかどうか。

制作は長丁場です。
だからこそ、楽しまないと。

楽しみながら作品を作ることが、最終的に素晴らしい作品を生み出す鍵となると思っています。

他にも、実は結構いっぱい考えていたりしますが、個人的にこの3つはすごく大切にしています。

その他のチェック項目

・どんな構図で?
・どんなメッセージを届ける?
・自分の作品はどの文脈?(作品の立ち位置)
・どんな構図で?
・どんな色で?
・ベストな技法は?
・モチーフは?
・そもそも実現可能?
・予算は?

・客になった時に楽しめる?

この辺りを考えた上で
「いける!」と思ったものが作品になります。

図にまとめました〜

実は結構色々考えているの図。
自分の中に批評家がいる感じですね。

まとめ

①降りてくる  or 捻り出す
②アイディアを精査する
<Point>
・プロデューサー視点で
・オリジナルかどうか
・制作を楽しめるか

などなど

ここまでが整って、ようやく作品のイメージを絵にしていく作業に移ります。

これがぼくの作品制作の流れです。

あ、似てる!とか、自分とは違うな〜

などなど、ご自身の制作を振り返ってみていただけたら嬉しいです✨

それでは、素敵な制作ライフを!

画家
TAKUYA YONEZAWA

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