展覧会選びの心得
最近、ありがたいことに展覧会のオファーが増えてきたんだ!
おお、それは嬉しいね!
5件くらいお話をもらってさ
時期がちょっとずつかぶっているから、頑張らないと!
張り切ってるねー!
でもちょっと待った。
うさぎ的には必ずしも全部受けるのがいいわけじゃないと思うよ。
ええ!?そうなの!?
展覧会のオファーを受ける機会が増えると、一見喜ばしい状況のように思えますが、それと同時に迷いも生じます。本当に出展すべき展覧会をどう選ぶべきか、自分の時間や情熱を最大限に活かすための判断基準って、なんなのでしょう?一緒に考えてみましょう。
本当に出したい展覧会ってなんだ?
それで、どういうこと?
大事なのは、本当にやりたい展覧会を
選ぶことだと思うんだ。
具体的には?
『自分が大金を出してでも出展したい展覧会かどうか』って考えてみる。
うーん、ちょっとまだわかんない。
基本どれもお金かかるし。
解説
展覧会を選ぶ際には、自分の価値観を重視することが重要です。
展覧会への参加は準備や制作、搬入など多くの時間とお金、労力がかかります。
そのため、自分が本当にやりたいと思える展覧会でなければ、途中で後悔してしまうこともあります。
ぼくの過去の経験でも、知り合いから誘われて展覧会に参加したけど、あまり情熱をもって参加できなくて、モチベーションの低下や絵を描くのがあまり楽しくなかった経験があります。
時間は有限。
せっかく、大切な時間を使うなら、モチベーション高く、自分が大金を払ってでもやりたい!と思えるような展覧会を選ぶのがいいと思います。
詰め込みすぎ注意報
でもなぁ、、、
せっかく話をもらったし
やっぱり、展覧会をしてこそ絵描きって感じがするじゃない。
まぁ、それはそうだよね。
自分も、そんな感じで展覧会を詰め込んだ時期があったよ。。。
それで?
超逆効果だった。
まじでか!
解説
展覧会のオファーをたくさん受ければ受けるほど、成功につながる、と考えて予定を詰め込む心理はよくわかります。
自分って、求められてる!と感じて嬉しいし、周囲からも「活動している!」と思われるでしょう。
しかし、それは逆効果となる場合もあります。(僕がそうでした。)
予定を詰め込んで、数をこなすことに集中してはいましたが、徐々に作品のクオリティが落ちていってしまったのです。大量の、あまり質の高くない作品を生み出す日々でした。
もちろん、作品はほぼ売れず、なんとも言えない作品だけがアトリエで量産されていく。
正直、この時期はあまり制作を楽しめていなかった気がします。
そこで、厳選です
うわぁ、きついね、、
思えば、予定パンパンの自分すげぇ!
って酔ってた感さえあるよね。
ああっ!まさに今のすずめ…!
それで、どうやって脱出したの
超厳選した。
詳しく。
解説
それからは、情熱を持てない展覧会は断る勇気を持つようにして、『心からその展覧会に参加したいか』を基準に選ぶようにました。
展覧会の数が減ったおかげで、一つ一つにかける時間と集中力が増して、作品作りがまた楽しくなってきたのです!
展覧会は減ったけど、どれも自分が心からやりたくて飛びついたものだけだったから、一つ一つがすごく貴重なものに感じられるようになったのです。
SNSで受けるオファーは、要確認。
めっちゃいいじゃん。
うん、厳選してよかった。
断るのは最初は怖かったけど
やってみたら意外と平気だったよ。
今思えば、そんなにやる気の出ない展覧会に出すのも失礼な話だよね。
確かに。
あ、そういえば。
展覧会のオファーはどうやってもらったの?
ツイッターとインスタのDMからだよ?
やっぱそうだよね。
今は基本、SNS経由が多いよね。
でも、これには、注意事項があるよ。
詳しく!
解説
SNSで作品を発表していると、展覧会の誘いが来ることがあります。
というか、ほぼ確実にきます。
もちろん魅力的な展覧会もありますが、参加費が目的で誰彼かまわず誘っている場合もあったりします。
こういうギャラリーの場合は、やけに参加費が高かったり、ほぼ無審査の代わりに展示されている作品の質が極端に低い、もしくは自分とは毛色が合わない作品のこともあります。
せっかく時間をかけて作品を描くのだから、輝ける場所に飾りたいですよね。
だからぼくは、相手の信頼性や展覧会の質を見極めるために、かなりリサーチを慎重に行います。出来る限りその展覧会とか、その団体とか、誘ってくれた方についての情報を集めた上で、参加したいのか、すべきなのかを問いかけるのが大切だと思います。
SNSで展覧会に誘われたときのチェックリスト
確認ポイント | 見るべきこと |
---|---|
ギャラリーの信頼性 | 本当に有名な場所? 過去の展覧会や参加アーティストを調べてみる。 |
参加費の妥当性 | お金が高すぎないか。 他の展覧会と比べて内容に見合っているか確認。 |
作品の質 | 展示される他の作品が、自分のスタイルやレベルと合っている? |
審査があるか | 誰でもOKの展覧会じゃない? 審査がある方が作品レベルは高め。 |
来る人の層 | 自分の作品を楽しんでくれる人が来そうな展覧会? |
サポート体制 | 会場の準備や宣伝を運営が手伝ってくれる? |
契約内容 | 約束がちゃんと書かれてる? 曖昧なら注意。 |
場所の便利さ | 会場が行きやすい場所? 人が集まりやすいかも確認。 |
自分の目標に合うか | この展覧会に出ることで何を得たい? 自分の目標に合っているか考える。 |
誘ってきた人は誰? | 誘いを送ってきた人や団体が本当に信頼できるか確認する。 |
この辺、意識するといいよ。
助かる!SNSの誘いには、しっかり背景を確認して、怪しい場合は思い切って断る勇気も必要なんだね。
そうだね!
展覧会は自分を成長させてくれる機会でもあるから
慎重に、でも出展を決めたら全力で取り組めば、
きっと、いいご縁が生まれると思うよ!
おわりに
いかがでしたか?今回の話のポイントは、展覧会を選ぶ際には自分の価値観を優先し、時間と情熱を大切にすることです。また、SNSの誘いなどに対してもリサーチを怠らず、信頼性を確認してから判断することが大切です。
改めて、あなたの時間は有限です。
限られた時間を、ぜひ自分が心から参加したい展覧会のために活用してあげて下さい。
それでは、素敵な制作ライフを!